利用者「すいません!書道したいんですけどどこですればいいですか?」

職員 「決まってる場所はないんで好きな所で大丈夫ですよ!」

利用者「ダメよ!書道というものは集中力を使うから静かな場所じゃないと!」
   「私が場所を作る!大きな紙と筆をすぐに持ってきて!」

職員 「はっはい!」

ここから今回のテーマが始まります!



まずなにやら下書きをしっかりするようです!



下書きが終わったようですが、この時点ではなにを書いているのかまったく分かりません!
何やら新聞紙を使うようです!




なるほど!新聞紙を使い試しが書きをしておられます!



さぁ準備ができいざ本番!
職員はまだどのように場所を作ろうとしているのか想像もつきません!



一文字一文字大きく書かれています!どうやら三文字・・・
なんという達筆。
お習字のお手本のような美しい文字です。



とおもいきや左右にも文字を付け加えるようです!

そこで職員が一言!

職員 「何かお手伝いしましょうか?」
利用者「大丈夫。私一人で作ると決めているので、職員の皆さんは手を出さないでください!」

職員全員ぽかーん!笑

あっぱれです!  そしてとうとう・・・で・き・あ・が・り



精神力と集中力が書き足されていました。
感無量です!とても素晴らしい書道の場が完成しました!



前には書道などしなかった利用者様も御覧の通り!
場所がはっきり決まっているだけでこんなにも「書道」というプログラムが化け、男女共に大人気の活動の一つになっちゃいました!
「どこでもできる」もいいけれど、「ここでコレができる」がハッキリすれば興味のある人達が自然に集まってきます。

なんという素晴らしいアイディア。
このシステムを考え作ってくれた利用者様も書道場の人気ぶりを見て、すごく喜んでいました!

私自身も考えや知識を利用者様から教えてもらい、とても勉強になりました!
「やはり人生の先輩はすごい!まだまだ現役!」


介護職員
東 久翔